コーヒー生豆のち珈琲、ときどき趣味
自家焙煎コーヒー豆屋を営むおじさんが、そのときそのときの気分次第で書きつづっていく気まぐれなブログです。
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『ブラックコーヒー』読了
またおばさんが本を読んだ話になっちゃった。

数日前に『ブラックコーヒー』アガサ・クリスティ著 早川ミステリ文庫

を読了いたしました。

アガサ・クリスティといえば有名なイギリスの女性推理小説作家で

名作と呼ばれている作品も数多くあります。

若い頃からクリスティはいろいろと読んできたおばさんなのだけど

この作品は未読でした。

内容はロンドン郊外に住む科学者が

新しく開発した爆薬に関する書類を

ロンドンに持参する仕事を

“政府にも信用のある名探偵”エルキュール・ポアロに

依頼したいと言ってきたところから始まります。

実はその書類が盗み出されていて

科学者の真意はその犯人をポアロに見つけ出してもらうことにあったのです。

しかし、ポアロがその屋敷を訪ねたときには

科学者は殺害された後でした。

どこが『ブラックコーヒー』なのかというと

科学者を殺害するために用いられた毒薬が

ブラックコーヒーに入れられていたから。

コーヒー豆屋としては不名誉な使われ方だと思うところですが

タイトルを見たときからある程度予想はしていたことなので

驚きはしませんでしたね。

コーヒーは他の飲み物に比べコクも苦みも香りも強いため

何かを混ぜやすい印象があるのでしょう。

ミステリにおいては毒薬や、睡眠薬の類を

被害者に飲ませるシーンでたびたび利用されます。

この作品の中でも被害者が亡くなる前に

「今日のコーヒーはバカに苦いな」みたいなことを言ってます。

原文に忠実に訳すとでは「いつもより苦い」というほうが正確らしいですけど。

この台詞で察せられるのは飲む人が

“コーヒーに苦みがあるのは当たり前”と思っていることでしょうか。

それでも、その苦みがいつもと違うことに気付いたということは

この被害者はなかなかキチンとした味覚の持ち主だったのでしょう。

こういう時代だったのかなぁ、と思わせてくれるのが

“毒殺”が話題に上った際に、毒殺はイタリア人の手段だ

みたいな事を言い出す人がいることでしょうか。

失礼極まりない偏見だと思いますが

その根拠となっているのは、

イタリアには政敵を毒薬を使って排除していったといわれる

悪名高きボルジア家の歴史があるから。

思わず失笑です。

でも昔々、アガサ・クリスティより昔、まだ推理小説の黎明期の頃は

“推理小説には東洋人を登場させてはいけない”

といったロバート・ノックスという作家もいました。

その根拠が“東洋人は不思議な術を使うと考えられているから”です。

日本人としては「オイオイ……」とつっこみを入れたくなる感じですが

そんな時代もあったのね、と思うしかないでしょうか。

閑話休題。

『ブラックコーヒー』の舞台となっている時代を

感じさせる話題としては戦争の話があります。

有名な女スパイがいて、という話が出てきます。

彼女は先の戦争の祭にドイツやイタリア、後にはロシアのためにも働いたらしい

と言われています。

話しぶりからすると、これらの国々はイギリスの敵国のようです。

ドイツ・イタリアが共通してイギリスの敵国と言うことは

先の戦争とは第二次世界大戦か、と思います。

さて、この『ブラックコーヒー』は

もともとが舞台用の戯曲として書かれた作品を小説になおした物なので

物語のほとんどが、読書室という限られた空間の中で展開します。

誰かが部屋から出て行ったのと入れ替わりに誰かが入ってきたり

という人の動きが、いかにも舞台劇を意識した作品だなぁ、と思います。

にしても、それにしてもですね。

おばさんがどうしても文句をつけたいことがあるんですよ。

せっかく科学者があたらしい発明をしたっていうんだから

実験室がどうしたとか、研究にどれぐらいかかったとか

もうちょっと科学者っぽい話題がでてきてもいいんじゃないかなぁ。

あたらしい薬品の開発って、思いつきだけで簡単にできるものじゃないはず、です。

最後に犯人は……もちろん内緒ですが。

盗まれた書類の隠し場所も……もちろん内緒ですが。

クリスティ作品をある程度読んでらっしゃる方なら

このへんが怪しいかな、と見当がつくかもしれません。
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『ジーヴスの事件簿』読了
おばさんは数日前に

『ジーヴスの事件簿』P・G・ウッドハウス著 文春文庫

を読了しました。

二十世紀初頭のイギリスを舞台にしたユーモア小説です。

“事件簿”とあるので、推理小説好きなおばさんは勝手に

殺人事件とか盗難事件とかが起こるのかな

と思いこんでしまったのですが

(昨年は大金持ちの女性刑事と頭脳明晰な執事が殺人事件を解決していく

『謎解きはディナーの後で』が大人気になったばかりですしね)

実際には、主人公であり若きお金持ちのバーティ君の身の回りに起こる

様々な困った出来事を従僕のジーヴスが解決していくという

連作短編集です。

惚れっぽい友人に振り回されたり、

無理矢理、結婚させようとするおばさんから逃げたり

バーティ君本人は大弱りの様子なのですが

端から見るとただの馬鹿馬鹿しい大騒ぎのようにも見えます。

バーティ君を含む世間知らずで幼稚な金持ちたちの騒動を

ジーヴスが大人の対応で適切に処理していくといった感じでしょうか。

ただ、いくら端から見ると馬鹿馬鹿しくとも

登場人物たちが大まじめな分、物語はユーモラスさが増していきます。

ジーヴスが快適な勤め先を失わないために

画策している様子もあり、なかなかに楽しめました。






ホントはここはコーヒー豆屋さんのブログのはずなんだけど

いまだにコーヒーの話が一回も載ってませんね。

おじさんによく言っておきます。





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